
30年の研究が実証した、驚異のパワー
プロテオグリカンはタンパク質と糖鎖が結合した「複合糖質」のひとつ。体内では軟骨や皮膚に存在しており、コラーゲンやヒアルロン酸と協調して、肌のうるおいやハリを保つ効果を発揮してくれます。さらに、軟骨の柔軟性や弾力性を維持しています。
成分として抽出しやすいコラーゲンやヒアルロン酸に比べ、プロテオグリカンは複雑な構造の高分子体。成分の抽出や精製が難しいとされていました。研究が始まった1980年当時はウシの器官軟骨などから抽出しており、手間がかかるうえ精製量がわずかだったことから、研究試薬としては1グラム3000万円という超高級品に! しかも抽出には様々な薬剤を使っていたため、安全かつ低コストで化粧品やサプリメントに取り入れるなど、とうてい無理な話でした。
高いハードルに悩まされていたなかで、プロテオグリカンの研究・実用化を推進してきた故・高垣啓一氏(弘前大学医学部教授)が着目したのは、地元青森で大量に水揚げされるサケ。魚類の中でもサケ科魚類の鼻軟骨の量は飛びぬけているものの、頭部はほとんど食べられることなく廃棄物同然に扱われていました。その鼻軟骨に多くのプロテオグリカンが含まれていることを知る高垣教授は、ウシの器官軟骨に代わる素材として目を付けたのです。
さらに、青森では一般的に食べられている郷土料理「氷頭(ひず)なます」からヒントを得ました。氷頭なますとはサケの鼻軟骨(氷頭)を薄くスライスし、大根やにんじんと一緒に甘酢に漬けたもの。軟骨を酢漬けにするとやわらかくなることに注目し、酢酸溶液の中にプロテオグリカンを溶かし出す方法にたどり着いたのです。その結果、コスト的にも使いやすく、かつ安全な成分の抽出が可能になりました。
プロテオグリカンには、下記のような効果が確認されています。
ヒアルロン酸と同等の保水力
を持ち、乾燥肌の改善に導く
弾力のある
みずみずしい肌をつくる
肌の新陳代謝を活性化し、
ターンオーバーをよくする
ニキビや肌荒れ、紫外線による
肌ダメージの予防に有効
骨と骨の間の滑りをよくし、
クッションの役割を果たす